2014年度担当講義
2014年度 通年担当科目
チュートリアルI・II21世紀プログラム
授業科目名 | 「チュートリアルI・II・III・IV」 |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授) |
開講期 | 前期・後期 |
週コマ数 | 2 |
授業方法 | チュートリアル方式 |
対象回生 | 1年・2年 |
曜日限 | 集中 |
講義内容 | 21世紀プログラムでは「専門性の高いゼネラリスト」を目指しています。本講義は21CPの必修科目であり、個人の自主性を尊重している21CPの生徒を支援するために、学生4から5人につき1人の個別指導教員(チューター)がつき、進路や学校生活についての助言が与えられます。希望学生について、論文作製技法についての演習・助言も行います。 |
成績評価の方法 | 出席(50%)、受講態度(20%)、講義中の発言(30%) |
2014年度 前期担当科目
基幹教育セミナー九州大学基幹教育 基幹教育セミナー
授業科目名 | 「基幹教育セミナー」 |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授) |
開講期 | 前期 |
曜日時限 | 月曜5限 |
単位 | 1.0 |
対象学年 | 1年 |
開講地区 | 伊都地区 |
教室 | 2207 |
日 | |
授業概要 | 【目的】科学技術が急速に進歩し、グローバル化が進展する現代では、一人ひとりが変化や多様性と“しなやか”に付き合って(柔軟に適応して)いくことが求められます。このことを可能にするのは、私たちの生涯にわたる自律的な成長を支える<学びの基幹>です。すなわち、社会の諸課題や自己について創造的・批判的に吟味しつつ、自ら問題を発見し、絶えず主体的に学び続ける態度です。本授業は、異なる専門分野を目指す学生および教員との対話や自己省察を通じ、一人ひとりが<学びの基幹>を育むことを目的としています。 【学修目標】一人ひとりが自らの大学における学びについて深く問い、またそれを他者に伝える体験を通じ、大学における学びへの意欲を高めるとともに、自らの学びが持つ可能性や意義について自分なりの理解に基づく説明ができるようになることを目指します。また、仲間との対話や自己省察により新たな気づきや疑問を発見する過程を通じ、創造的、批判的に問題に取り組み学んでいく態度を培うとともに、仲間(他者)と学ぶ意義について自分の言葉で説明ができるようになることを目指します。 【学生へのメッセージ】本授業の主役は、学生の皆さんです。皆さんの活動をより有意義なものとするために担当教員はいくつかの講義(話題の提供)を行いますが、それらを結びつけて自身の活動を充実させていく役目は学生の皆さんにあります。皆さんが授業で行う活動の大きな柱は、次の3つです。(1)クラスの仲間や教員との対話(自分自身と対話することもあるでしょう)、(2)口頭による発表(発表者に対するフィードバックも行います)、(3)口頭発表の内容を文章化して伝える課題の作成(口頭による補足説明ができない文章の表現力も磨きます)。 発表のテーマは、『自分が大学で学ぼう(または、取り組もう)と考えていること・ものについて、その内容や楽しさ(やりがい)など』です。 異なる専門分野を目指しているクラスの仲間や教員を前にして口頭発表する機会は、自らの大学における学び(発表内容そのもの)について深く考えることへつながります。発表の本番は緊張するかもしれませんが、仲間からの貴重なフィードバックがもたらされます。それらは、自分一人では気づくことの難しかった(異なる専門分野を目指す学生が交流するからこその)新たな見方や考え方、これから過ごす大学生活におけるヒントです。また、このフィードバックは、フィードバック者から行われる一方的なものに見えがちですが、発表者を通じてフィードバック者自身の視点を捉え返す契機にもなっています。互恵的なクラス環境のなかで、自らの大学における学びについて、そして、仲間との対話や内省が新たな発見を生むことについて、学生一人ひとりが認識する場として本科目は開設されています。 |
キーワード | 大学における学び、対話的思考、自己省察 |
履修条件等 | 特になし |
必要な知識/能力 | 特になし |
到達目標 | 【省察する】 ・対話を通じて、自分の考えやものの見方を捉えなおすきっかけを得る。 ・自分が大学で学ぶ意義について十分に検討した上で、本番発表に臨んでいる。 ・自分が大学で学ぶ意義について十分に検討した上で、発表要旨を作成している。 【伝える・聴く】 ・授業内の活動(グループワークや他の学生の本番発表)において、他者の発言や発表を聴いて理解できるとともに、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 ・プレ発表や本番発表において、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 ・発表要旨において、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 | 授業計画 |
授業外学習 | 指定された課題や自分の発表の準備、発表要旨の作成にはしっかりと取り組んでください。 |
テキスト | 特になし |
参考書 | 必要に応じて授業で案内します。 |
授業資料 | 発表要旨のテンプレートは以下からダウンロードしてください: http://artsci.kyushu-u.ac.jp/kseminar/ |
達成度評価 | レポート20%、発表40%、授業への貢献度40% |
学習相談 | ・随時受け付けます。担当教員に授業の際や電子メール等で相談してください。 ・授業に関わる活動(課題への取り組み、グループでの活動等)に困難を感じた際には、できるだけ早く担当教員に相談してください。 メールアドレスは、kimura[アットマーク]artsci.kyushu-u.ac.jpです。 [アットマーク]を@になおしてください。 |
その他 | ・初回の授業は、他のクラスと合同で実施されます。初回の集合場所については、掲示される情報を必ず確認しておいてください。 ・すべての授業に出席することが望まれますが、やむをえず欠席する場合は、事前または事後に必ず担当教員に連絡してください。 ・剽窃を含む不正行為には、厳しく対応します。 ・本学では、ハラスメントに関する相談や苦情の申出に対応するために、相談窓口・相談員を設置しています。 ハラスメントの防止・対策について http://www.kyushu-u.ac.jp/university/harassment/ |
URL | http://syllabus.kyushu-u.ac.jp/search/preview_new.php?code=N1490731429 |
課題協学A「知識と予測」九州大学基幹教育 課題協学科目
授業科目名 | 課題協学A「知識と予測」 |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授)、阿部康久(比較社会文化研究院)、陳光斉(基幹教育院) |
開講期 | 前期 |
単位数 | 2.5 |
対象学年 | 1年 |
開講地区 | 伊都地区 |
教室 | 2201、2210、2211、2406 |
日 | |
授業概要 | この科目では専門分野の異なる3名の教員が一つのクラスを担当し、各々異なった視点から、教室テーマに沿い、かつ、グループ学習に適した題材(協学課題)を提供します。授業ではみなさんが協学課題を考えるために必要となる講義に加えて個人演習やグループ作業を実施し、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢や問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力を養うことを目的としています。 この授業は基本課題「知識を考える」に基づいて構成されており、課題協学Aに属しています。教室テーマは「知識と予測」であり、地盤工学・防災工学、経済地理学、教育社会学・科学社会学の立場から以下の協学課題について授業を進めます。 各協学課題についての概要は以下のとおりです。 【協学課題(1):リスクとの向き合い】 社会の高度化や科学技術の進歩に伴って、さまざまなリスクが増えている。リスクで何か、正確に評価できるか、低減策やコントロール方法などのマネジメント方法があるか、等々について考えてみる。具体的には、グループ討論を通して、さまざまのテーマにおけるリスク評価を行い、リスクのマネジメント方法を提案できるようになることを目標にしている。 【協学課題(2):知識の社会での活用のあり方について考える】 受講者が、大学で学ぶ様々な分野に関する「知識」を社会においてどのように活用していけば良いかという点を、個々の学問分野に対する「知識」に対する社会からの需要やその変化について注目しながら、考えてもらう。具体例として、学歴・技能と「新卒一括採用」との関係について、留学・就職経験者の帰国後の就職状況や博士課程修了者の就職状況に関する調査結果等に基づいて考えてもらう。また、このような高学歴者のキャリア形成における問題点を解決する手がかりを得るために、ものづくりの現場における製品設計・開発の実例を参考にしながら議論をしてもらう。これらの議論を通して、社会において「知識」を活用していくためには、様々な分野の知識を「統合」し「擦り合わせ」ていくことで、新たな「需要」や「価値感」を創出するプロセスが必要であることについて考えてもらう。 【協学課題(3):学問の盛衰を予測する】 本講義は、教育社会学と科学社会学の知見を用い、大学でいかなる「専門性」を習得し、大学卒業後にいかなる「専門性」の活用につなげていくかについてを「予測/予想」するのに必要な基礎教養を講義する。高校時代に一度は「真剣に?」考えたはずの将来のキャリアについて、卒後の専門分野移動や研究のライフサイクルを考察してきた「科学社会学」や学歴に対する歴史的理論的考察や大卒後のキャリアを考察してきた「教育社会学」の学問成果を講義し、卒後の現状をもう一度数値で理解する。と同時に、協学としては、科学社会的観点から見て、各自1つの研究テーマについて、論文検索サイトを通じた調査を行い、様々な研究のライフサイクルの成果を問うことで、自身のもつ「専門性」イメージを再構築する機会を設ける。そうした講義・演習を通じ、各人が、将来、専門課程でいかなる研究室に所属し、いかなる研究テーマを志向すべきかという視点を養成することを試みる。 |
キーワード | 知識、予測、リスク、評価、社会、学歴、技能、キャリア形成、専門性、研究、論文検索 |
履修条件等 | 特になし |
必要な知識/能力 | 特にないが、以下のような姿勢で取り組むのが望ましい。 ・図書やインターネットを活用して情報を収集する ・他者と協力して建設的に意見を交換する ・さまざまな社会問題に広く関心を持つ |
到達目標 | 【協学課題の理解力】 ・成果物を作成するために、適切に課題の趣旨を理解することができる。 【協学課題の分析力】 ・成果物を作成するために、適切に課題の内容を分析することができる。 【到達解の表現力】 ・成果物を作成するために、適切に自分の考えを表現することができる。 【協働作業への貢献】 ・マナーを持ってグループ活動に参加できる。 ・他者と協力し、定められた時間を有効に利用して活動できる。 | 授業計画 | 【協学課題(1):リスクとの向き合い(担当教員:陳光斉)】 第1週目第1回 ・概要説明:リスクマネジメント概要(定義、評価手法、リスクマネジメント手順)、本講義の進行方法 etc ・ミニ講義1: 人間の安全・安心を脅かす項目 ・個人活動:ブレインストーミング(人間の安全・安心を脅かす項目の洗い出す) ・グループ活動:ブレインストーミング(人間の安全・安心を脅かすものは何でしょうか?)、項目分類 第1週目第2回 ・ミニ講義2: リスク評価について ・個人活動:リスク評価 ・グループ活動:多様な判断の確認、個人のリスク評価結果の纏め、平均とばらつき、その原因分析 第2週目第3回 ・グループ活動:調査結果の報告、リスクの再評価、最初の評価結果との比較、リスクの評価の難しさはどこにあるのか ・ミニ講義3: リスク評価に関する諸問題 第2週目第3回 ・ミニ講義4: リスクマネジメントについて ・グループ活動:テーマの選択(自然災害、犯罪、食品・製品安全、環境・エネルギー問題、事故、健康問題)、調査分担(発生実態、原因分析、発生可能性、損失影響分析、低減対策) 第3週第5回目 ・ミニ講義5: 最終レポートについて ・グループ活動:調査報告及び討議(ハザードの見出し、発生状況について、影響分析、発生の可能性分析、リスク評価について、被害の低減方法の検討、対策後のリスク再評価、結論について) 第3週目第5回 ・ミニ講義6: PPTの作成について ・個人活動・グループ活動:最終レポート発表に関する討議、PPTの作成 第4週目第7回 ・〔グループ最終発表〕 ・発表8分+質疑応答4分を5回(計60分:個々の発表をグループから1名は聞いている) ・ベスト発表の投票" 第4週目第8回 〔グループ最終発表〕 ・発表8分+質疑応答4分を5回(計60分:個々の発表をグループから1名は聞いている) ・ベスト発表の投票 ・グループ活動:〔発表後の意見交換〕発表者が受けた質問、印象に残ったポスター発表 【協学課題(2):知識の社会での活用のあり方について考える(担当教員:阿部康久)】 第1週目第1回 〔協学課題に関する概要説明〕 ・(検討項目提示)知識はどのように活かされているのか? ・(調査項目説明)留学経験、博士課程、新卒一括採用、知識の「流行廃り」、知識の「擦り合わせ」、統合型知識 ・個人活動:〔文献1の読解と関連項目の調査〕 ・留学経験者のキャリアに関する文献等を読解し、関連する言葉をインターネット等で調査 第1週目第2回 ・グループ活動:グループ内で代表者を1名選出して、意見交換の結果を発表 第2週目第3回 ・ミニ講義:「知識の擦り合わせ」「統合型知識」について前回の授業内容との関連性もあわせて具体例を挙げて説明する ・個人活動:知識の「擦り合わせ」あるいは「転用」の成功例について、事例を調査していく。また受講者が属する学部の研究内容で、このような事例が確認できないかも調べてもらう。 第2週目第4回 ・グループ活動:グループ内で前回とは異なる代表者を1名選出して、意見交換の結果を発表、議論した内容について、グループ内で再度理解を共有していく ・個人活動:議論の内容と自身の考察についてまとめる 第3週目第5回 ・ミニ講義:他国における大学生の就職事情、海外就職について事例を紹介、日本における「新卒一括採用」について問題提起を行う、他国における「統合的知識」の実例を紹介 ・個人活動:図書館等での文献や情報の収集を行う 第3週目第6回 ・グループ活動:収集した文献の紹介と情報交換、それを踏まえた議論 ・ミニ講義:知識の「流行廃り」や知識の「統合」や「転用」の事例について授業担当者自身の経験を踏まえて補足説明を行う ・個人活動:プレゼン原稿の作成 第4週目第7回第8回 ・プレゼンテーション 【協学課題(3):学問の盛衰を予測する(担当教員:木村拓也)】 第1週目第1回 〔協学課題に関する概要説明〕 ・課題の説明、パソコン必携の連絡 ・テーマの解説(学歴、研究の研究) ・個人活動:自分の研究したいテーマについてのポートフォリオに記載 ・ミニ講義「大学入学後/大学卒業後の専門分野移動」 ・グループディスカッション「大学で身につける専門性について」 ・ミニレポート「大学で身につける専門性について」 第1週目第2回 ・グループディスカッション「何故、学歴が必要なのか?」 ・ミニレポート「何故、学歴が必要なのか?」 ・ミニ講義「学歴の社会学」 ・グループディスカッション「学歴の社会学理論への賛否」 ・ミニレポート「学歴の社会学理論への賛否」 第2週目第3回 ・ミニ講義「科学のライフサイクル」 ・演習:エクセルで例題を演習 ・ブレインストーミング「検索ワード(研究テーマ)」 第2週目第4回 ・個人活動:各自「論文推移の年次グラフ」を作成演習 第3週目第5回 ・ミニ講義「研究の類型化について」 ・グループディズカッション「研究のカテゴリー分け」 ・個人活動:研究のカテゴリーの再検討と「論文推移の年次グラフ」の追加作成 第3週目第6回 ・グループ活動:ペアを作り、互いの演習内容を説明、具体事例の交換 第4週目第7回 ・グループ活動:ペアを作り、互いの演習内容を説明、具体事例の交換 第4週目第8回 ・ミニ講義:講義総括と最終レポートの説明 ・個人活動:研究のカテゴリーの再検討と「論文推移の年次グラフ」の追加作成、および、最終レポートの準備 |
授業外学習 | 宿題の結果を題材にして個人演習やグループ討論を進めることがしばしばあるため、宿題を忘れないようにすること(宿題を忘れるとグループの他のメンバーにも迷惑をかけてしまうことを肝に銘じておく)。 |
テキスト | 授業内で提示します。 |
参考書 | 授業内で提示します。 |
授業資料 | 授業内で提示します。 |
達成度評価 | レポート30%、発表20%、授業への貢献度50% |
学習相談 | ・担当教員に適宜電子メール等で連絡すること。連絡先は、以下のとおり: 陳 光斉:chen[アットマーク]civil.kyushu-u.ac.jp 阿部康久:abeya[アットマーク]scs.kyushu-u.ac.jp 木村拓也:kimura[アットマーク]artsci.kyushu-u.ac.jp [アットマーク]を@になおしてください。 |
その他 | グループ討論の形式にどうしてもなじめない学生は早目に担当教員へ申し出てください。 |
URL | http://syllabus.kyushu-u.ac.jp/search/preview_new.php?code=N1490731203 |
基幹教育セミナー九州大学基幹教育 基幹教育セミナー
授業科目名 | 「基幹教育セミナー」 |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授) |
開講期 | 前期 |
曜日時限 | 火曜5限 |
単位 | 1.0 |
対象学年 | 1年 |
開講地区 | 伊都地区 |
教室 | 2202 |
日 | |
授業概要 | 【目的】科学技術が急速に進歩し、グローバル化が進展する現代では、一人ひとりが変化や多様性と“しなやか”に付き合って(柔軟に適応して)いくことが求められます。このことを可能にするのは、私たちの生涯にわたる自律的な成長を支える<学びの基幹>です。すなわち、社会の諸課題や自己について創造的・批判的に吟味しつつ、自ら問題を発見し、絶えず主体的に学び続ける態度です。本授業は、異なる専門分野を目指す学生および教員との対話や自己省察を通じ、一人ひとりが<学びの基幹>を育むことを目的としています。 【学修目標】一人ひとりが自らの大学における学びについて深く問い、またそれを他者に伝える体験を通じ、大学における学びへの意欲を高めるとともに、自らの学びが持つ可能性や意義について自分なりの理解に基づく説明ができるようになることを目指します。また、仲間との対話や自己省察により新たな気づきや疑問を発見する過程を通じ、創造的、批判的に問題に取り組み学んでいく態度を培うとともに、仲間(他者)と学ぶ意義について自分の言葉で説明ができるようになることを目指します。 【学生へのメッセージ】本授業の主役は、学生の皆さんです。皆さんの活動をより有意義なものとするために担当教員はいくつかの講義(話題の提供)を行いますが、それらを結びつけて自身の活動を充実させていく役目は学生の皆さんにあります。皆さんが授業で行う活動の大きな柱は、次の3つです。(1)クラスの仲間や教員との対話(自分自身と対話することもあるでしょう)、(2)口頭による発表(発表者に対するフィードバックも行います)、(3)口頭発表の内容を文章化して伝える課題の作成(口頭による補足説明ができない文章の表現力も磨きます)。 発表のテーマは、『自分が大学で学ぼう(または、取り組もう)と考えていること・ものについて、その内容や楽しさ(やりがい)など』です。 異なる専門分野を目指しているクラスの仲間や教員を前にして口頭発表する機会は、自らの大学における学び(発表内容そのもの)について深く考えることへつながります。発表の本番は緊張するかもしれませんが、仲間からの貴重なフィードバックがもたらされます。それらは、自分一人では気づくことの難しかった(異なる専門分野を目指す学生が交流するからこその)新たな見方や考え方、これから過ごす大学生活におけるヒントです。また、このフィードバックは、フィードバック者から行われる一方的なものに見えがちですが、発表者を通じてフィードバック者自身の視点を捉え返す契機にもなっています。互恵的なクラス環境のなかで、自らの大学における学びについて、そして、仲間との対話や内省が新たな発見を生むことについて、学生一人ひとりが認識する場として本科目は開設されています。 |
キーワード | 大学における学び、対話的思考、自己省察 |
履修条件等 | 特になし |
必要な知識/能力 | 特になし |
到達目標 | 【省察する】 ・対話を通じて、自分の考えやものの見方を捉えなおすきっかけを得る。 ・自分が大学で学ぶ意義について十分に検討した上で、本番発表に臨んでいる。 ・自分が大学で学ぶ意義について十分に検討した上で、発表要旨を作成している。 【伝える・聴く】 ・授業内の活動(グループワークや他の学生の本番発表)において、他者の発言や発表を聴いて理解できるとともに、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 ・プレ発表や本番発表において、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 ・発表要旨において、適切に自分の考えを表現し伝えることができる。 |
授業計画 | |
授業外学習 | 指定された課題や自分の発表の準備、発表要旨の作成にはしっかりと取り組んでください。 |
テキスト | 特になし |
参考書 | 必要に応じて授業で案内します。 |
授業資料 | 発表要旨のテンプレートは以下からダウンロードしてください: http://artsci.kyushu-u.ac.jp/kseminar/ |
達成度評価 | レポート20%、発表40%、授業への貢献度40% |
学習相談 | ・随時受け付けます。担当教員に授業の際や電子メール等で相談してください。 ・授業に関わる活動(課題への取り組み、グループでの活動等)に困難を感じた際には、できるだけ早く担当教員に相談してください。 メールアドレスは、kimura[アットマーク]artsci.kyushu-u.ac.jpです。 [アットマーク]を@になおしてください。 |
その他 | ・初回の授業は、他のクラスと合同で実施されます。初回の集合場所については、掲示される情報を必ず確認しておいてください。 ・すべての授業に出席することが望まれますが、やむをえず欠席する場合は、事前または事後に必ず担当教員に連絡してください。 ・剽窃を含む不正行為には、厳しく対応します。 ・本学では、ハラスメントに関する相談や苦情の申出に対応するために、相談窓口・相談員を設置しています。 ハラスメントの防止・対策について http://www.kyushu-u.ac.jp/university/harassment/ |
URL | http://syllabus.kyushu-u.ac.jp/search/preview_new.php?code=N1490732426 |
テスト学への招待九州大学基幹教育 総合科目(オープン科目)
授業科目名 | 「基幹教育セミナー」 |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授) |
開講期 | 前期 |
曜日時限 | 水曜4限 |
単位 | 2.0 |
対象学年 | 1年・2年・3年・4年・5年・6年 |
開講地区 | 伊都地区 |
教室 | 2303 |
使用言語 | 日 |
授業概要 | 【テストを「受験」する側から「科学」する側へ】が本講義のテーマである。入学試験・就職試験・資格試験・昇格(昇任)試験等々、人生において幾度も直面する「テスト」でありながら、「テスト」に関する 科学的な知識に接する機会は殆どない。そこで、本講義では、皆さんがいままで当たり前のように受けてきた「テスト」を哲学・歴史学・法律学・社会学・心理学・数学・統計学といった大学諸学問の観点から分析し、更に、「テスト理論」(test theory)と呼ばれる「テスト評価測定技術」についての導入的な解説を行う。 「テスト」を単に「害悪」と捉えるのではなく、「テスト の結果が、個人の処遇や人生を大きく左右するものであるが故に、その実施にあたっては、細心の注意を払うべき類のものである」との認識に立って、よりよい 「テスト」を実施していくための「基礎教養」の修得を目指す。 |
キーワード | テスト理論、教育測定、データ分析、教育学 |
履修条件等 | 統計学の基礎的な知識があると理解が深まる。初回の講義で行う「テスト」に関するレポートに回答することを履修の条件とする(初回レポート内容を参考に最終レポートの作成を行うため)。 |
必要な知識/能力 | 統計学の基礎知識があることが望ましいが、初学者にも充分に配慮する。担当教員の専門は、「教育学」であるため、「テスト」を通して教育について考えたい学生も歓迎する。読書レポートの提出のために、テストに関する文献を1冊以上購入する必要がある。 日本テスト学会HP:http://www.jartest.jp/ |
到達目標 | 【テストに関する基礎教養】 ・テストにおける哲学的・歴史学的・法律学的・社会学的・心理学的・数学的・統計学的見方を修得する。 【テストデータの分析 】 ・テストデータを用いた項目分析が実施可能となる。 【異なる学問領域への理解】 ・同じテーマで複数の分野から見た異なった捉え方があることを理解する。 |
授業計画 | |
授業外学習 | web学習システムBlackboardを活用し、自身の学習状況を講義担当者に報告することが授業時間外学習として毎回求められる。その内訳は、主に、テストへの理解状況と、授業の理解を問う、初回レポート、及び、毎回の小レポート、そして最後に、最終レポートが課される。また、テストに関係する文献を1冊選び、その内容をレポートする読書レポート、古典的テスト理論を用い、仮想テストデータの分析を行うデータ演習レポートが課される。 |
テキスト | テストに関する文献一覧を、授業初回に配布するが、主に以下のものが参考となる。 日本テスト学会編『テストスタンダード』(金子書房、2007年) 日本テスト学会編『見直そう、テストを支える基本の技術と教育』(金子書房、2010年) 荒井克弘・倉元直樹編『全国学力調査ーー日米比較』 (金子書房、2008年) |
参考書 | テスト理論の関心が深まった場合、以下の文献を薦める。 肥田野直『心理学研究法7 テスト1』(東京大学出版会、1972年) 池田 央『心理学研究法8 テスト2』(東京大学出版会、1973年) |
授業資料 | web学習システムBlackboardで授業資料は配布する。 http://artsci.kyushu-u.ac.jp/kseminar/ |
達成度評価 | レポート60%、授業態度40% 成績評価はすべてレポートで行う。6月末に提出する読書レポート(30%)、7月末に提出するデータ演習レポート(30%)、Blackboardを活用した初回レポート、最終レポート、及び、毎回の小レポート提出(40%)の評点を合計して評価する。初回の講義に未出席の者については、評価を行わない。なお、出席が、2/3以下(5回欠席)の者には、不可をつけます。初回レポート、最終レポート、読書レポート、データ演習レポートの提出がないものについては、単位を認定しない。 |
学習相談 | ・随時受け付けます。担当教員に授業の際や電子メール等で相談してください。 ・授業に関わる活動(課題への取り組み、グループでの活動等)に困難を感じた際には、できるだけ早く担当教員に相談してください。 メールアドレスは、kimura[アットマーク]artsci.kyushu-u.ac.jpです。 [アットマーク]を@になおしてください。 |
その他 | 講義形式で行い、基本的には資料を配布する。web学習システムBlackboardを活用して講義を行うので、初回のガイダンスに必ず出席すること。初回の講義に出席することが履修の最低限の条件となるので注意されたし。 |
URL | http://syllabus.kyushu-u.ac.jp/search/preview_new.php?code=N1490733326 |
2014年度 後期担当科目
Disciplines of Education in English(英語で学ぶ教育学)九州大学基幹教育 総合科目(オープン科目)
授業科目名 | Disciplines of Education in English(英語で学ぶ教育学) |
授業担当者 | 木村拓也(基幹教育院 准教授) |
開講期 | 後期 |
曜日時限 | 水曜1限 |
単位 | 2.0 |
対象学年 | 1年・2年・3年・4年・5年・6年 |
開講地区 | 伊都地区 |
教室 | 1409 |
日・英 | |
授業概要 | 海外の大学における「教育学入門」レベルのテキストを使い、教育学各分野・領域について英語文献を輪読する演習を行う。文系ディシプリン「教育学入門」の内容を英語でも学びたい、早期に分野特有の専門用語に慣れたい、海外留学や院試に備えたい、という積極的な学生を歓迎する。購読する文献は、Murphy, L. Mufti, E. & Kassem, D. (2009) Education Studies:an Introduction, Open University Press. Dufour, B. & Curtis, W. eds. (2011) Studying Education:an introduction to the key disciplines in education studies, Open University Press. Furlong, J. & Lawn, M. eds. (2011) Disciplines of Education:their role in the future of education research, Routledge. を想定しているが、一人で3冊すべてを読む訳ではない。教育学を例にとり社会科学一般の研究方法を扱っているので、社会科学の研究方法論全般を網羅的に英語で学習してみたいという学生も歓迎する。 英語文献と理解の助けのために日本語文献とを組み合わせて、授業ごとに教育学の一分野ずつ互いに異なる文献を読み合い、その内容をペアやグループで紹介することで、講義テーマを理解する演習方式(ジグソー法)で授業を進める。また、講義中に出てきた専門用語(テクニカルターム)について、日本語と英語の対照表を作り、意味内容を把握することが求められる。参考になる日本語文献を配布する場合もある。 |
キーワード | 教育学、教育哲学、教育史、教育社会学、教育心理学、比較教育、教育政治学、教育経済学、教育地理学、教育学研究法 |
履修条件等 | 文系ディシプリンの「教育学入門」を受講していると理解が深まるが、初学者でも構わない。 |
必要な知識/能力 | 英語の読解能力、日本語での説明、欠席せずに出席する態度、予習・復習を欠かさない学習意欲 |
到達目標 | 【専門用語への習熟】 ・教育学のテクニカルタームについて英語と日本語の対照表を作ることができる 。 【教育学への理解】 ・教育学の諸ディシプリンについての状況を説明でき、各ディシプリンの分析視角の違いを理解することができる 。 【教育学についての英文を読む】 ・教育学についての英語で理解することができる。 |
授業計画 | |
授業外学習 | レポートと学期末試験は課さない。ただし、1月に一人一回個人発表を行う。英語で教育学の文献を読んでいくことが求められ、その内容について、web学習システムで、講義前に担当者に送信する必要がある。(予習)講義中に出てきた専門用語(テクニカルターム)について、日本語と英語の対照表を作り、意味内容を把握することが求められる。(復習)とにかく、自分のための勉強をして頂ければ結構です。 |
テキスト | 講義で輪読するのは、下記の3冊と適宜、日本語文献を紹介する。 文献1 Murphy, L. Mufti, E. & Kassem, D. (2009) Education Studies:an Introduction, Open University Press. 文献2 Dufour, B. & Curtis, W. eds. (2011) Studying Education:an introduction to the key disciplines in education studies, Open University Press. 文献3 Furlong, J. & Lawn, M. eds. (2011) Disciplines of Education:their role in the future of education research, Routledge. |
参考書 | 以下の関連書籍も適宜参考になる。 廣田照幸2004:『思考のフロンティア 教育』岩波書店. 廣田照幸2009:『ヒューマニティーズ 教育学』岩波書店. Thomas, G (2013) Education:A very short Introduction, Oxford. Punch, K.P.(2009) Introduction to Research Methods in Education, SAGE. Cohen L. et al. (2011) Research Methods in Education 7th Edition, RoutledgeFalmar. Wilson, E. (2013) School-based Research:a guide for education studies, 2nd edition, SAGE. |
授業資料 | 講義資料については、web学習システムで配布します。初回に説明するので、受講意思のあるものは、必ず初回に出席してください。 |
達成度評価 | 毎回の提出物30%、最終の専門用語の単語帳30%、発表20%、授業への貢献度10%、出席10%で評価します。 出席が、2/3未満(9回以下)の者には、不可をつけます。 |
学習相談 | ・随時受け付けます。担当教員に授業の際や電子メール等で相談してください。教員の研究室は、箱崎理系地区と伊都センター3号館の両方にあります。 ・授業に関わる活動(課題への取り組み、グループでの活動等)に困難を感じた際には、できるだけ早く担当教員に相談してください。 メールアドレスは、kimura[アットマーク]artsci.kyushu-u.ac.jpです。 [アットマーク]を@になおしてお使いください。 |
その他 | 本講義を履修するものは、必ず初回の講義に出席のこと。また、毎回ペアやグループを組んで、予習内容についての議論を行うので、欠席しないことが望ましい。やむを得ない事情で欠席する場合には、ペアの相手に迷惑をかけることになるので、前もって担当教員に連絡することが求められる。初回の授業にやむを得ず出席できないものは10月8日までに必ず担当者までメールで連絡すること。連絡なしの2回目からの受講は認めない。 |
URL | http://syllabus.kyushu-u.ac.jp/search/preview_new.php?code=N1490733592 |