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基本的にメールでまずご連絡下さい。なるべく早い返信を心がけておりますが、諸事情・業務の関係で返信が遅れることもございます。その際は、ご寛容ください。
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オフィスアワーは、特に定めておりません。研究室は箱崎キャンパスと伊都キャンパスにありますので、まずは、メールで相談内容と書き記した上で、アポイントを取って下さい。学外の方へ
お尋ねやご依頼のある場合、或いは、共同研究/技術指導や研究指導のご希望のある方は、まず、メールでご連絡下さい。尚、適切な自己紹介、問い合わせの内容、私に連絡をした理由などがなく、こちらが答えるのに困るものに対しては、メールで返信できかねる場合もございますので、その際は、ご容赦下さい。研究指導についてResearch advice
教育計画・測定評価論 研究室の紹介
- 研究室の紹介 「教育計画・測定評価論」研究室(担当者:木村拓也、通称:計測研)は、原理論(歴史・制度を含む)、統計方法論、原理論と統計方法論を混合した実践編の3段階の体系的な領域を設定して、指導、演習を行って行きます。
- 大学院担当講義の紹介 教育テスト原論(The Principles of Educational Testing)
- 学部担当講義の紹介 教育評価論・同演習(Educational Evaluation)
●「教育テスト原論」領域(学部では教育評価論)
「教育テスト/測定評価」に関する原理・歴史・政策制度を体系的に論じ,その限界と効用を踏まえながら,適切な「教育テスト/測定評価」を選択できる資質を習得する.
●「教育行動計量学」領域(学部では教育統計学)
教育テストの分析方法,効果測定や追跡調査の方法論,教育調査における質問紙の設計と適切なサンプルサイズの設定方法,教育マクロデータを用いた地域移動や社会移動の計量分析など,様々な人間の教育行動を計量化する様々な統計的方法論を体系的に論じる。
●「教育設計評価論」領域(学部では教育計画論)
教育のシステム・制度の評価アセスメントを巡る教育学的原理と統計的陥穽を体系的に論じ,教育システム・制度の計画・設計・評価の方法論を学ぶ。
入学試験・就職試験・資格試験・昇格(昇任)試験等々,人生において幾度も直面する「テスト」でありながら,「テスト」に関する教育学的知識は意外なほど知られていない.本講義では,教育現場で用いられる様々なテスト(入学試験,人事テスト,学力調査,知能テストなど)についての歴史・政策・制度についての文献購読を行う.そうすることで,「教育テスト/測定評価」全体に対する知識と深い理解を得るだけでなく,教育現場で適切な「教育テスト/測定評価」の使用を行える能力を修得することを目的とする.
教育行動計量学(Behaviormetrics in Education)
「教育行動」の計量分析は,従来からある社会統計学,心理統計学,教育測定,人口統計学の「個別の」方法論内にのみ限定されるものではない。実際には,教育関係場面で想定される,ミクロな行動計量(性格検査・テストの得点分析・人事評価など)からマクロな行動計量(コホート分析,時系列分析,人口移動など)までを体系的に理解した上で,研究課題・目的やデータ種類に応じて統計手法を組み合わせたり,取捨選択したりする能力が必要とされる。本講義では,意思決定理論やテキスト・マイニングなどの最新の知見も紹介しながら,教育場面で想定される統計手法を体系的に講義する。
教育設計評価論(Design, Measurement and Assessment in Education)
学校評価や認証評価という言葉に代表されるように,現在の教育と評価は切っても切り離せない関係にある場合が多い。また,教育実践や教育改革の効果測定など,個々の教育活動に対しても様々なエビデンスが求められることが多いのもまた現状であろう.本講義では,そうした教育システムや制度に対して行われる機関評価や効果測定に関する教育学的問題の把握を基礎として,実際に教育活動の成果を検証し,教育システムや制度の改善と発展を目指す際の統計的陥穽について具体的な事例を取り上げて解説する.そうすることで,受講者各自が統計的に適切な評価アセスメント計画が立てられることを目的とする.
学校評価や認証評価という言葉に代表されるように、現在の教育と評価は切っても切り離せない関係にある場合が多い.また、教育実践や教育改革の効果測定など、個々の教育活動に対しても様々なエビデンスが求められることが多いのもまた現状であろう.本講義では、そうした教育システムや制度に対して行われる機関評価や効果測定に関する教育学的問題の把握を基礎として、評価原理やテスト理論だけでなく、評価方法としてのテスト作成やルーブリックの作成法といった実践課題までを取り扱う.
教育統計学・同演習(Statistics in Education)
「教育行動」の計量分析は,従来からある社会統計学,心理統計学,教育測定,人口統計学の「個別の」方法論内にのみ限定されるものではない。実際には,教育関係場面で想定される,ミクロな行動計量(性格検査・テストの得点分析・人事評価など)からマクロな行動計量(コホート分析,時系列分析,人口移動など)までを体系的に理解した上で,研究課題・目的やデータ種類に応じて統計手法を組み合わせたり,取捨選択したりする能力が必要とされる。本講義では,意思決定理論やテキスト・マイニングなどの最新の知見も紹介しながら,教育場面で想定される統計手法を体系的に講義する。
教育計画論・同演習(Educational Planning)
大衆化された教育を制度的に策定していくためには、政策の技術学としての教育計画論的発想は欠かせない。それは、教育人口の変動を計量的に予測しながら、各教育制度における人材需要を計量的に予測すること、そこで得られた人材需要に対して個々の教育指標の設定すること、及び、それにかかる教育費を計量的に分析と予測しながら、教育計画を策定していくことである。その中には、例えば、高大接続やそのインターフェイスとしての大規模テストなどの策定も含まれる。本講義では、以上の教育計画論における計量的分析について主に講義する。
教育計画・測定評価論 研究室の指導方針
私の専門は「テスト(測定/評価)政策・制度」です。特に、大学入試が教育システムに与える影響に興味をもっています。「テスト」をよりよく理解するためのツールとして教育測定論の知識も応用して研究していますが、社会学、歴史学的アプローチを得意としております。私の研究スタイルの根底には、「テスト」を単純に十把一絡げに否定してしまうのではなく、それは「テスト」に関する思考停止になるし、なにより「テスト」研究が進歩せず、良くも悪くも「テスト」に対する理解が滞ってしまう、という考えがあります。なので、一度、「テスト」を現実的に社会の「必要悪」とでも割り切って考えた上で、よりよくするための改善、制度変更、或いは、よりベターな使い方について、一緒に考えて頂ける方との研究を強く希望します。これまでの研究内容は論文等を参考にして下さい。
尚、「テスト」研究は、教育学/心理学/社会学などの文系科目と情報学/統計学などの理系科目が融合した学際的な専門領域ですので、数字にある程度強く、様々なことに興味関心を抱くようなタイプの方が向いている研究領域です。既存の学問領域に飽き足らない、何か自分しかしていないことをやってみたいと思う人にはうってつけの分野です。
「テストの専門家育成」については、以下の拙論を参考にして下さい。
【参考】木村拓也「日本における『テストの専門家』を巡る人材養成状況の量的把握」、日本テスト学会編『日本テスト学会誌』vol.6、2010年5月、pp.29-49.
学部レベルでの論文指導
九州大学教育学部に入学し、教育計画・測定評価論研究室に入ることが認められれば、正式に卒論指導が可能です。また、九州大学の21世紀プログラムに入学するか、本学学部に入学後、21世紀プログラムに転課程をし、木村を卒論教官として指名すれば、正式に卒論指導は可能です。尚、非公式(=指導教官としてではなくという意味)に助言を必要とする場合は、必ず指導教官の許可を得てから連絡して下さい。場合によってはお受けできないこともあります。21世紀プログラムに入学する学生には、チュートリアルでお目にかかると思います。大学院レベルでの論文指導
大学院学生は、現在、人間環境学府教育システム専攻で学生指導を担当しています。専攻の概要、及び、入試については、九州大学大学院人間環境学府HP(リンク)で確認して下さい。尚、出願にあたり、必ず木村にメールで事前に連絡して下さい。一度、お会いして、受験生本人の関心と私の研究内容・研究指導について確認し、十分納得して頂いた上で、受験して頂きたいと思っています。私で指導が難しい研究テーマの場合、他大学、他専攻のテスト関係研究室をご紹介させて頂く場合もあります。
また、非公式(=指導教官としてではなくという意味)に助言を必要とする場合は、必ず指導教官の許可を得てから連絡して下さい。場合によってはお受けできないこともあります。
留学生の指導について
現在、人間環境学府において大学院学生としての受け入れが可能です。尚、出願にあたり、必ず木村にメールで事前に連絡して下さい。履歴書だけを送ってくるのではなく、必ず、研究計画書を書いて送ってください。一度、受験生本人の関心と私の研究内容・研究指導について確認し、十分納得して頂いた上で、受験して頂きたいと思っています。尚、現在、研究生の募集の予定はありません。以下、いくつか本研究室を希望する上での基本的な条件を挙げておきます。●学部レベルで「教育学」「社会統計学」「心理統計学」「社会調査法」の基礎的知識を学修していることが望ましい。
●将来的に研究者志望、或いは、テスト専門機関での高度職業人志望で、博士後期課程進学を希望する方が望ましい。
●数学に対して忌避感がないことが望ましい。
教育計画・測定評価論 研究室の必読文献
本研究室への進学を希望する際には、以下の文献を熟読をお願いしています。教育社会学、高等教育論、教育測定評価については、以下の文献を熟読をお願いしています。(大学院入試の指定テキスト:出題範囲の一部です。)
統計については、以下の文献を熟読をお願いしています。
日本学術振興会特別研究員(PD)としての受け入れ
詳しくはお問い合わせください。共同研究
随時受け付けております。詳しくはお問い合わせください。技術相談についてAcademic consulting
これまで幾つかの技術相談を受け、企業や官公庁の皆様とお仕事をさせて頂いたことがございます。ご依頼がある場合は、まず、相談内容を記し、メールにてご連絡下さい。
【参考1】木村拓也・ 吉村宰「AO入試の信頼性評価の研究―― 一般化可能性理論による検討」、全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』20号、2010年3月、pp.81-90.
【参考2】木村拓也「一般化可能性理論による面接データ分析を行うことが可能な面接官の配置について」、全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』21号、2011年3月、pp23.-30.
【参考1】木村拓也・池田光壱・西原俊明・大橋絵理・田山淳・竹内一真・井ノ上憲司・山口恭弘「長崎大学入学前教育の枠組みと効果測定--学生チューターを交えたヴィジョン形成教育の組織化と基礎学力向上の取組み」全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』22号、2012年3月、pp.95-104.
【参考2】木村拓也「大学イメージのテキストマイニングーー高大連携事業における印象変化の測定」東北大学大学院教育情報学研究部・教育部編『教育情報学研究』第11号、pp. ???-???、2012年8月??日.
社会調査(アンケートを含む)の設計・事後分析
社会調査の専門知識、及び、これまでの社会調査の実施/分析の経験を活かし、報告結果を意識した調査項目の作成および調査票の設計・事後分析についての相談を承ります。既刊済みの拙論文を一度ご笑覧頂いてから、お問い合わせください。テストの設計・事後分析
テスト理論の専門知識、及び、これまでのテストの実施/事後分析の経験を活かし、テストの設計や事後分析についての相談を承ります。既刊済みの拙論文を一度ご購読の上、お問い合わせください。【参考1】木村拓也・ 吉村宰「AO入試の信頼性評価の研究―― 一般化可能性理論による検討」、全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』20号、2010年3月、pp.81-90.
【参考2】木村拓也「一般化可能性理論による面接データ分析を行うことが可能な面接官の配置について」、全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』21号、2011年3月、pp23.-30.
教育効果の測定
高等教育/社会調査の専門知識、及び、これまでの教育効果の測定の経験を活かし、各大学で実施されているイベントについての教育効果の測定についての相談を承ります。既刊済みの拙論文を一度ご購読の上、お問い合わせください。【参考1】木村拓也・池田光壱・西原俊明・大橋絵理・田山淳・竹内一真・井ノ上憲司・山口恭弘「長崎大学入学前教育の枠組みと効果測定--学生チューターを交えたヴィジョン形成教育の組織化と基礎学力向上の取組み」全国国立大学入学者選抜研究連絡協議会編『大学入試研究ジャーナル』22号、2012年3月、pp.95-104.
【参考2】木村拓也「大学イメージのテキストマイニングーー高大連携事業における印象変化の測定」東北大学大学院教育情報学研究部・教育部編『教育情報学研究』第11号、pp. ???-???、2012年8月??日.