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担当講義Lecture

2011年度 前期担当科目

生涯学習概論神戸松蔭女子学院大学 司書学芸員科目

授業科目名 生涯学習概論
授業担当者 木村拓也(長崎大学アドミッションセンター 准教授)
開講期 前期
週コマ数 0.25
授業方法 講義方式
曜日限 前期集中 8月18日(木)、19日(金)
講義のテーマ 【テストを「受験」する側から「科学」する側へ】が本講義のテーマである。
授業到達目標 生涯学習の主要な理念・動向を理解した上で、図書館司書・博物館学芸員としてふさわしい生涯学習観を修得する。
講義内容 講義の目的は、生涯学習の理念・動向を充分に踏まえた上で、受講者各自が、図書館司書・博物館学芸員を目指す者として必要とされ る「生涯学習観」を修得することにある。 まず、ユネスコで出された宣言、日本での生涯学習政策などに関する一次資料の解説を行うことで生涯学習の歴史的な経緯を確認する。その上で、現在、生涯 学習が必要とされている領域、世代ごとに異なる生涯学習への学習課題などを、統計データを示しながら検討する。また、営利活動ではない図書館・博物館(美 術館)の活動実態を 踏 まえて、生涯学習を支える行政機構のしくみを、特に、予算面の事情を中心に解説する。時間が許せば、生涯学習の実務家をゲストスピーカーに招き、文化政策 学・ 文化経済学の動向・事例を紹介することも併せて試みたい。
授業計画
  1. オリエンテーション
  2. 生涯学習の理念と動向
  3. 生涯学習の領域
  4. 世代間の学習課題の相違
  5. 生涯学習と行政機関
  6. 図書館司書・博物館学芸員と生涯学習
  7. 文化政策学・文化経済学の最前線
評価方法 課題図書の内容・授業内容を踏まえた上で「図書館司書と生涯学習」或いは、「博物館学芸員と生涯学習」というテーマでのレポート 提出を求めます。詳細は、授業中に指示します。
履修上の注意 初回講義で評価方法について詳細に説明しますので、遅れないように出席して下さい。
教科書に関する注意 教科書は指定しませんが、課題提出のために、下記の新書を課題図書として購入する必要があります。
教科書 ISBN:404308372、書名:『未来をつくる図書館ーーニューヨークからの報告』
著者名:菅谷明子、和書、1版、岩波新書、2003年.
ISSN:404307104、書名:『ワークショップーー新しい学びと想像の場』
著者名;中野民夫、和書、1版、岩波新書、2001年.
ISSN;408701120、書名:『芸術立国論』
著者名:平田オリザ、和書、1版、集英新書、2001年.
参考書 ISBN:4883670643、書名:『司書・学芸員をめざす人への生涯学習概論』
著者名:高山正也・西川万文・中村正之・村田文生、和書、1版、樹村房、2002年.
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2011年度 後期担当科目

社会と歴史ーーテストの科学とその歴史長崎大学 全学教育科目

   
授業科目名 「社会と歴史ーーテストの科学とその歴史」
授業担当者 木村拓也(アドミッションセンター准教授)
開講期 後期
週コマ数 2
授業方法 講義方式
対象回生 1、2、3、4年
曜日限 火曜3限
授業のねらい 【テストを「受験」する側から「科学」する側へ】が本講義のテーマである。
オフィスアワー 随時。但し、メールにてアポイントを取ること。
授業到達目標 テストにおける哲学的・歴史学的・社会学的・心理学的・統計学的見方を修得する。テス トデータを用いた項目分析が実施可能となる。
キーワード テスト理論、大学入試、学力調査、人事アセスメント
講義内容 入学試験・就職試験・資格試験・昇格(昇任)試験等々、人生において幾度も直面する「テスト」でありながら、「テスト」に関する 科学的な知識に接する機会 は 殆どない。そこで、本講義では、皆さんがいままで当たり前のように受けてきた「テスト」を哲学・歴史学・社会学・心理学・統計学といった大学諸学問の観点から分析し、更 に、「テスト理論」(test theory)と呼ばれる「テスト評価測定技術」についての導入的な解説を行うことを目的とする。「テスト」を単に「害悪」と捉えるのではなく、「テスト の結果が、個人の処遇や人生を大きく左右するものであるが故に、その実施にあたっては、細心の注意を払うべき類のものである」との認識に立って、よりよい 「テスト」を実施していくための「基礎教養」の修得を目指す。
授業計画
  1. オリエンテーション
  2. テストの基礎ーーテストの暗黙の「ルール」とその形式、テスト作成手順
  3. テストの社会学ーー学歴社会の理論、メリトラシー論の概要
  4. テストの哲学ーー入学資格を社会哲学の立場から考える
  5. テストの心理学ーー社会心理学から見た大学入試の公平感
  6. テストの歴史学ーー江戸時代の試験制度
  7. 統計学の基礎(1)ーー偏差値
  8. 統計学の基礎(2)ーー相関係数
  9. テストの統計学(1)ーー項目分析と統計的方法
  10. テストの統計学(2)ーー信頼性
  11. テストの統計学(3)ーー妥当性
  12. テストの統計学(4)ーー項目反応理論
  13. テスト現場の実際(1)ーー人事アセスメント(採用試験・昇任人事)の考え方
  14. テスト現場の実際(2)ーーデータ分析の事例紹介(M-1グランプリの信頼性分析)
  15. まとめ
  16. 受講生の状況を見て、講義の順序が前後することもある。
成績評価の方法 期末に課す読書レポートと1回行うデータ演習レポートの評点を合計して評価する。
コメント 統計学の基礎知識があることが望ましいが、初学者にも充分に配慮する。基本的には資料を配布します。課題提出のために、課題図書を購入する必要があります。
教科書 日本テスト学会編『テストスタンダード』('金子書房、2007年)
荒井克弘・倉元直樹編『全国学力調査ーー日米比較』 (金子書房、2008年)
参考書 肥田野直『心理学研究法7 テスト1』(東京大学出版会、1972年)
池田 央『心理学研究法8 テスト2』(東京大学出版会、1973年)  

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